ミラクルメーカー 〜リピート率・紹介率8割の旅行会社〜
10. 12人の社長をつくりたい
創業時、17人のお客からスタートしたジェイエスティは、一人また一人と旅仲間の輪を広げてきた。今では、年間5万人ものお客が、ジェイエスティを通じて海外へ飛び立っている。
1997年にオープンした大阪支店も、いつしか壁一面が感謝レターで埋め尽くされるようになった。西の理念は、創業の地のみならず、大阪や東京でも根付き始めている。
ある旅行者が言った。
「行き先は同じでも、ジェイエスティで手配してもらうと、まったくちがう旅行になります」
カウンターに座ってスタッフと語り合ううち、行きたいところや、やりたいことがたくさん見つかるという。
「旅は学びの原点」
と西が掲げたように、ジェイエスティには、ふつうの海外旅行を、人生を変えるほどの貴重な経験に変える力が蓄積されているのだろう。
創業時から、西が作り上げたのは、スタッフが楽しんで働き、お客がお客を呼び、結果として会社を成長させるという好サイクルだった。
どうして西に、それができたのだろうか。もちろん、さまざまな要因が挙げられるが、西自身は「いつも、ちょっとしたアイディアから始まっている」と話す。
「だから、誰だってできることなんだ。前向きに行動して、困難な時でも楽しむ心を忘れなければ、必ず面白いアイディアが生まれる。それで、みんなを喜ばせることができるし、ミラクルを生むんだ」
西の「ミラクル」とは、偶然が重なり合った奇跡ではなく、自らつくりあげた「成功の方程式」ともいえる。感動や喜びを与え続ければ、その何倍もの感動が返ってくることを証明してきたのだ。
西は、この「成功の方程式」をより現実にしようと、ひとつの目標を掲げている。それは、12人の社長をつくることだ。
「ジェイエスティの12のセクションを会社にして、その社長をいまのスタッフにまかせたいんだ」
いまは、まだ「夢」かもしれない。しかし、西は「人は誰でも成功できる」ことをスタッフに伝えてきた。
12人の社長が、私たちを夢と感動にあふれた旅に導いてくれる日も、そう遠くはない。
あなたは、いまの仕事を楽しんでいますか?
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